光線力学的治療


光線力学的治療(PDT)とは、Photodynamic Therapyの頭文字をとってPDTと称されている肺がんの治療法です。低出力のレーザー光線を照射して、がんを破壊するものになります。

基本的には、病期0期の肺門型肺がんに対して行われる治療で、1cm以内の早期がんに対して効果が高いと言われています。

光線力学的治療(PDT)の治療法

まず、がんに集まりやすく、レーザー光線に反応しやすい物質を静脈に注射することがスタートとなります。この際、用いられる物質には、フォトフィリンとレザフィリンの2種類が一般的なものです。

フォトフィリンでは注射から48時間後に、レザフィリンでは注射から4時間後に、気管支鏡を挿入して肺がんに対してレーザー光線を照射します。

進行がんに用いられる高出力のレーザー治療ががんを焼き切るのに対して、光線力学的治療(PDT)は、光感受性物質がレーザーの照射を受けて光化学反応を起こすことを利用するものです。

光化学反応で発生した活性酸素によって、がんを壊死させることで治療は完了します。

光線力学的治療(PDT)の注意点

光線力学的治療(PDT)は、気管支鏡を使って、レーザー照射をする治療であるため、気管支鏡で見える範囲以外には適用できない治療法です。

また、光線力学的治療(PDT)では、光感受性物質を体内に投与するため、治療後まもない時期に紫外線に当たってしまうと、火傷してしまう危険性があります。そのため、治療後4週間は紫外線対策が必要です。