分子標的治療薬


従来の抗がん剤は、がん細胞を殺す能力に重点が置かれていたため、がん細胞と正常の細胞を区別することができず、副作用を避けることが難しいものでした。

その事実に対して、最近では、がん細胞だけを攻撃できる「分子標的治療薬(ぶんしひょうてきちりょうやく)」が登場してきています。治療法としては、「化学療法」に含まれるものです。

分子標的薬の特徴は、分子レベルでがんを狙い撃ちできることにあります。そのため、従来の抗がん剤と比較して、正常な細胞へダメージを与える危険性は少ないため、副作用を少なくできることから人気を集めている肺がん治療法です。

しかしながら、抗がん剤に比べて副作用は軽いとはいえゼロではありませんので、しっかりとした安全管理と副作用対策が必要です。

副作用が少ないというメリットのある分子標的治療薬ですが、まだそれだけで肺がんに対抗できるほどの高い効果がないのが現状です。

そのため、多くの場合、効果をあげるために、他の抗がん剤あるいは他の治療法(免疫療法など)と併用して行われるケースが多いようです。

分子標的治療薬の副作用

従来の肺がんのように、骨髄抑制や脱毛などのような副作用はありませんが、長い期間使い続けることで、ニキビ・乾燥肌・などの皮膚障害や下痢などが起こることがあります。もともと肺に障害のある人や体力のない人の場合、肺炎などの急性肺障害を招くケースもありますので、そういった面では注意が必要な治療となります。