対症療法
肺がんの進行にともない、呼吸困難や、各部の痛み、胸水(胸に水がたまる)、食欲不振、吐き気などが起こるケースが多いようです。
それらの、症状を和らげる薬の使用や、カウンセリングが行われるのが「対症療法(たいしょうりょうほう)」です。緩和ケアとも呼ばれるもので、肺がんの治療と言うよりは、あくまで患者さんがよりよい状態で生活できるようにするための治療法と言えます。
呼吸困難を緩和する治療
肺がんが進行して、大きくなり、主気管支などの気道が圧迫されると、呼吸困難な状況になることがあります。この呼吸困難な状態を改善するためにおこなわれるのが「ステント治療」と「焼灼療法(しょうしゃくりょうほう)」という治療法です。
ステント治療
がんによって狭くなってしまった気道に対して、ステントと呼ばれる筒状の器具を挿入することで、空気の通り道を守るのが「ステント治療」です。「ステント治療」には、シリコンや金属のステントを用いるのが一般的です。シリコンにも、金属にも、それぞれメリット・デメリットがありますので、担当医師の方と相談して、決定することが大切になります。
焼灼療法
がんによって、気道がふさがれてしまった場合に、レーザー光線でがんを焼き飛ばす治療法が「焼灼療法(しょうしゃくりょうほう)」となります。高出力のレーザーで、一気にがんを焼く治療になりますので、誤って気道に穴をあけてしまう危険性もあり、注意が必要です。
肺がんによる苦痛の軽減をする緩和ケア
肺がんによる、痛みを軽減する治療法を「緩和ケア」と呼びます。広い意味では、化学療法や放射線治療なども「緩和ケア」に含まれるものです。患者さんの苦痛をやわらげ、安心して暮らせるサポートをすること。
それは、肺がんが発見された時からはじまっている治療とも言えます。
痛みをやわらげるモルヒネ
肺がんが進行しますと、がんの侵潤や転移によって、筋肉や骨、内蔵などさまざまな部位に痛みが生まれます。痛みのレベルに合わせて、痛みを改善するためにモルヒネなどの薬が用いられます。
胸水を改善する胸腔ドレナージ
胸水が多くなると、肺の周囲を圧迫し、痛みや呼吸困難を引き起こす原因となります。胸水を改善するためには、胸腔に管を挿入して胸水を対外に排出する胸腔ドレナージがおこなわれます。
