非小細胞肺がん
肺がんは、細胞の大きさや形、細胞の集まり具合などの特徴により、いくつかの組織型にわけられます。また、がん細胞の組織型によって、増殖のスピードや薬などの治療に対する反応が異なってくることになります。納得できる治療を受けるためにも、もしも肺がんになってしまった場合には、ご自分のかかっている肺がんの組織型と、その特徴を知っておくことは重要になってくるでしょう。肺がんの組織型による分類では、大きく分けまして、「小細胞がん」と「非小細胞がん」があります。ここでは、「非小細胞肺がん」について、ご紹介させていただきます。
「非小細胞がん」の種類
組織型により、さまざまな種類があるのが「非小細胞肺がん」の特徴です。「非小細胞がん」とは、その名前のとおり「小細胞がん」以外の肺がんのことをさします。「非小細胞がん」の中で主要なものとして、「腺がん」、「扁平上皮がん」、「大細胞がん」があります。肺がんのほとんどは、この3種類の「非小細胞がん」と「小細胞がん」であると言うことができます。その他のあまり見られない特殊な肺がんとしまして、「カルチノイド」、「腺用嚢胞がん」、「粘表皮がん」があります。
「腺がん(せんがん)」
「腺がん(せんがん)」とは、唾液腺や胃腺などの腺組織とよく似た形をしていることが特徴です。肺がんの中でも半数ほどをしめる、最も発生度の高いものと言えます。「腺がん」には、増殖スピードが速いものや遅いものがありますが、比較的、早い時期から他の臓器などに転移するという危険性があります。肺の奥である肺野部で発生することがほとんどで、喫煙との関係は薄く、非喫煙者や女性にもよく見られる肺がんです。
「扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)」
肺がんの中で、「腺がん」の次に多いのが「扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)」です。男性の肺がんの40%、女性の肺がんの15%を占めると言われています。扁平上皮細胞にみられるがんであることから「扁平上皮がん」と呼ばれています。喫煙との関係が濃い肺がんで、特にヘビースモーカーの人によく見られる傾向があります。早期には、局所的に広がることが多い肺がんですので、外科手術で完全にがんを切除することができれば、治癒する確率が高いがんであると言えます。
「大細胞がん(だいさいぼうがん)」
文字通り、細胞の大きい肺がんのことを「大細胞がん」と呼びます。肺がんの約10%を占めるもので、際立った特徴がないことが特徴とも言える肺がんです。一般に増殖スピードが速く、発見された際には、大きくなってしまっているケースが多いようです。また、主に肺野部に発生する傾向があります。
その他のがん
肺がん全体の1%に満たない割合で見られるものとして、「カルチノイド」、「腺用嚢胞(せんようのうほう)がん」、「粘表皮(ねんひょうひ)がん」があります。これらの肺がんはどれも早期発見・早期治療することで治癒できる可能性がある肺がんですので、定期的な健康診断を受けられることをおすすめします。また、若い世代の人にも見られる肺がんですので、若いからと油断せずに、体調を崩した時などは、すぐに医療機関へ相談するようにしてください。
