喀痰細胞診
「肺がん」の診断検査は、他の病気と同じように、医師による問診からはじまります。病歴や喫煙歴、自覚症状などを聞かれるかと思いますので、診断前にまとめておくとスムーズに診断が進むようです。
問診が済むと、「肺がん」の症状がまだ現れていない段階で、「肺がん」であるかどうかの可能性を調べる検査である「スクリーニング検査」を受けることになります。病歴や喫煙歴、自覚症状、年代などによって、(病院などによっても違いますが) 「スクリーニング検査」の方法も変わってきます。「胸部X線写真」、「CT検査」、「喀痰細胞診(かったんさいぼうしん)」などの方法から、ひとつの検査方法を選んで行うケースや、組み合わせて検査するケースなど、検査方法もケースバイケースです。ここでは、「スクリーニング検査」に用いられる「喀痰細胞診(かったんさいぼうしん)」について、ご紹介したいと思います。
「喀痰細胞診(かったんさいぼうしん)」による肺がん検査
「喀痰細胞診」とは、専用の容器に痰(たん)をとり、がん細胞の有無を調べる肺がん検査です。具体的には、採取された痰(たん)を顕微鏡で見ることにより、がん細胞があるかどうかを調べることになります。50歳以上のヘビースモーカーな方と血痰(けったん)が見られる人の場合は、公的補助を受けることができる肺がん検診です<老人保健法により>。一般的に、1日20本・20年タバコを吸い続けた場合、1日40本・10年タバコを吸い続けた場合がヘビースモーカーの基準になるようです。
「喀痰細胞診」の検査法としましては、まず起床後にうがいをして口の中をきれいにします。その後、溶解液の入った容器に、せきをして痰をとることになります。痰は3日間続けて採取します。痰の出にくい人には、向かない検査であると言えますが、肺の入口に近い部分にできる「がん」を発見することに向いている検査です。
「喀痰細胞診」の検査結果により、肺がんの可能性がある場合は、より詳細な肺がん検査である「確定診断(かくていしんだん)」を受けることになります。「スクリーニング検査」の場合、まだ肺がんの可能性があるという段階ですので、焦らずに医師の指示に従うことが重要になります。
