進行型非小細胞肺がんにおけるシスプラチン+ビノレルビン週1回、またはシスプラチン+ビノレルビン1日目と8日目投与の場合:G.O.I.M.(Gruppo Oncologico Italia Meridionale)における無作為前向き第Ⅲ相臨床試験
目的
この第Ⅲ相無作為試験は、切除不能局所進行型で予後不良のステージⅢBまたはステージⅣの非小細胞肺がんの患者への2通りビノレルビン(VNR)とシスプラチン(CDDP)投与を比較するために実施された。主要エンドポイントは、総体的生存率と毒性分析とし、二次的エンドポイントとして奏効率、進行期間(TTP)、QOLを含むものであった。
患者と方法
適合患者は無作為に、(a)1日目、8日目、15日目にVNR25mg/m2と、4週間毎に1回/日CDDP100mg/m2 (b)1日目、8日目にVNR30mg/m2と、3週間毎に1回/日CDDP80mg/m2 のどちらかを投与された。全ての患者は化学療法未経験でありECOGによる全身状態レベル(PS)が0-1であった。
結果
全体として278名の患者がこの治験に登録された。全体の奏効率は、週毎VNR/CDDP投与群で34%(95% CL26-42%)、1-8日目VNR/CDDPの投与群で32%(95% CL24-40%)と統計上の有意差はなかった。
疾患進行期間の中央値(TTP)は1週毎VNR/CDDP投与群4.5ヶ月、1-8日目にVNR/CDDP投与群4.6ヶ月とであった。
この差異は統計上著しいものではなかった(log rankテスト、p=0.818)。OS中央値は1週毎VNR/CDDP投与群で9.45ヶ月、1-8日目VNR/CDDP投与群で10ヶ月と、
統計上の有意差はなかった(log rankテスト、p=0.259)。
1生率と2生率はそれぞれ31、36%、10、11%であった。治療脱落率(10%対24%、p=0.0037)同様、熱性好中球減少症(5%対24%、p=0.0037)の内でも重篤な好中球減少の発生率(34%対68%、p=0.0001)が1-8日目VNR/CDDP投与群よりも、1週毎VNR/CDDP投与群に多かった。
1週毎VNR/CDDP管理は 統計的に深刻な投与量不足に結びついており(9%対22%、p=0.0001)、1-8日目VNR/CDDP投与の日程と比べても、深刻な非統計的QOLスコアの低さに結びついていた。
結論
1-8日目で3週毎VNR+CDDPの組合せは、週1回4週毎よりもより毒性が低く耐えやすい。2つの日程は全体的な奏効率、疾患進行期間の中央値、生存率の条件において同等である。3週毎1-8日目にVNR+CDDPの組合せは、進行疾患および術後治療を受ける患者の投与計画として将来的に参考になると思われる。
出典
Cisplatin plus weekly vinorelbine versus cisplatin plus vinorelbine on days 1 and 8 in advanced non-small cell lung cancer: A prospective randomized phase III trial of the G.O.I.M. (Gruppo Oncologico Italia Meridionale)Lung Cancer, Volume 61, Issue 3, September 2008, Pages 369-377
Vittorio Gebbia, Domenico Galetta, Vito Lorusso, Michele Caruso, Francesco Verderame, Giuseppe Pezzella, Nicolò Borsellino, Ernesto Durini, Roberto Valenza, Biagio Agostara, Giuseppe Colucci
